仁君はあたしたちに向けていた視線をももへと変えた。 「………婚…約、者…」 「………親父には言ったのか?」 淳君がおもむろに口を開く。 「あぁ、言ったよ…」 「親父は…何て言ったんだ…?」 淳君に仁君をジッと見つめて言った。