「莉紅ちゃん大丈夫?」



「………グスッ…うん…」



「ねぇ、そこのアンタ」



後ろから女の低い声が聞こえた。




「あ?誰だてめぇ」




俺は後ろに振り返った。



「莉紅のこと泣かせるなんてサイッテー」




女が俺の目の前に来てそう言った。