あたしは鞄を床に放り投げると、ベッドに潜り込んだ。 「莉紅、頼むから聞いてくれ…」 部屋の向こうから淳君の声が聞こえた。 「………っ…やだ…」 震える声で必死に声を絞り出す。 それが淳君に聞こえているかどうか…分からないけど…。