「………ごめん、疲れてるから…」




あたしはそう言うと、家に入り、すぐに部屋に駆け込んだ。




「莉紅!!」




淳君の声が聞こえる。




けど…今だけは…今だけは…忘れさせて欲しかった…。




淳君の過去について…忘れさせて欲しかった…。



今だけは…今だけは…。