あたしは顔を上げた。




目の前には…石川君が倒れていた。




口を切ったのか、血が出てる。




「………淳、君…もう…いい、から…止めて…」



あたしは声を振り絞って言った。




「てめぇ…次莉紅に手ぇ出したら…ただじゃおかねぇ…」




淳君はそう言うと唾を吐き捨てた。