目の前にいる男の子はあたしを見てニヤッと笑った。




「………な…何?」




そして男の子はあたしにどんどん近寄ってくる。



あたしは咄嗟に後退りした。




「………西園莉紅って、“ド”がつくほどの天然で有名な、あの西園莉紅だろ?」




目の前の男の子はそう言ってあたしを壁に追いやった。