体育館へ行った頃にはもうすぐ入学式が始まるところだった。




「莉紅、早く!」




あたしに気付いた愛香が手を振った。




「愛香~」




あたしは緋奈子ちゃんと別れて愛香のところに駆け寄った。




「何やってたの!遅いよ!」




駆け寄って早々、愛香に怒られた。