俺は莉紅の声で目が覚めた。




「おはよ、朝ご飯出来たから食べよう?」




莉紅が俺の顔を覗き込んでいる。




「………分かった…すぐ行く…」




俺は半分寝ぼけたまま言った。




「うん、じゃあ待ってるね」




莉紅はそう言うとニッコリ笑って部屋を出て行った。