「今日は、どうしたんですか?」


「うん、ちょっと近くまで来たし、挨拶にと思って…。」


挨拶…?


私も先生も顔を見合わせる。



知未さんは、ニコニコしながら、ドアの影からグイッと何かを引っ張った。



「あーーっ!!」



私は思わず大きな声を出してしまった。



「はっ…はる…」