「でも…昼間は、あまり外を二人で歩かない方がいいですよね…。」


本当は、こんな青空の下…、周りを気にせずに先生と歩けたらいいけど…


正直、同じ学校の生徒や先生に見られたりしたらって思うと怖くなる。


前に並木君にバレた時のことがパッと頭に浮かぶんだよね…。



あの時のことを考えると、慎重にならずにはいられないんだ…。



「幸歩?」


「あ…、えっと…遊びに行くのは…またの機会でいいです。」


私は振り向いて、再びソファーに戻ろうとしたけど、ガラス戸に両手をついた先生に閉じ込められて、身動きがとれなくなってしまった。