中にはマドレーヌやクッキーなど、美味しそうな焼菓子がギュッと詰め込まれている。


「それじゃあ、せっかく幸歩のお母さんが用意してくれたことだし、食べるか!」


「はい。」



私たちは、お菓子を食べ始めた。


何か動作をしてると、少し緊張がほぐれるなあ…。



「幸歩、幸せそうに食べてるなあ。」


先生がポロッと漏らした言葉に、私はむせた。



「大丈夫か!?」


先生は慌てて、私にティーカップを手渡す。



もう…、急にそんなこと言うから、喉に詰まったんですけど…。