「先生、ストップ!!」


キスをしようと顔を近付ける先生を両手で遮る。


「なんで止めんの?」


少し口を尖らせる先生。


「あの…、もう緊張もほぐれたので、お茶飲みましょうよ。私、お母さんから二人で食べてって言われて、お菓子を持ってきたんです。」



先生が部屋に置いてくれたカバンのところに駆け寄ると、紙袋を持って再び隣に座った。


「なんだか気を遣ってもらっちゃって申し訳ないな…。」


先生は頭を掻きながら、私が箱を開けるのを見ていた。