「中に入れよ。ほら、荷物貸して。」


先生は私からカバンを受け取ると、先に部屋へと持って行ってくれた。



「…お邪魔します。」


私は小声で言って、家にあがった。



妙に緊張するなあ…。


先生の家には何度も来てるけど、泊まるのが初めてだからなのかも…。


いつも以上にドキドキの音がうるさいよ…。



私は、先生の部屋の前で何となく中に入れずに立ち止まってしまった。