「皆さん、今日も一日頑張って下さいね。」



クラスの雰囲気をまるで察知せずに、校長先生はニコニコ笑顔で教室を出ていった。


一体、なんだったんだろう…?


みんなが、落胆のため息を漏らしていると……






「おはよう。」


教室の入り口から、ひょこっと顔だけを覗かせたのは…



『綾月先生!』


一人の女の子が声を出すと、一気に視線が教室の入り口に集中する。


もちろん私も…