「ダメですよ!!卒業したとはいえ、まだ先生と生徒なんですから。絶対誰かに見られちゃうし…。」


「一度くらいは一緒に帰ってみたかったんだけどな…。」


それは無理ですってば…。

「あ!今日の夜、お母さんが夕飯を一緒に食べないかって言ってたんで、是非来て下さい。」


「おっ!行かせてもらうよ。夜は俺の家に連れて帰るから、覚悟しとけよ?」


「………はい。」


私と先生は、音楽室で最後にもう一度、キスを交わした。

――――――……



先生……じゃなくって…



柊平…



大好き…。



これからも、ずっと傍にいてね…。





*おわり*