先生の演奏が終わった後、私は音楽室に響くくらい拍手をした。


やっぱり心を揺さぶる先生のメロディーは凄い…。


「お前に、そんなに拍手されると照れるじゃん…。」

先生は心なしか顔を赤らめる。


「すごく素敵な曲でした!今の曲も先生が作った曲なんですか?」



「ああ。幸歩のために作った…。」


え?


私はピタッと動きが止まり、パチパチと瞬きをした。