「二人の時間…、誰にも邪魔されたくないからな。」

先生はニヤッと笑うと、私の腕を掴んで音楽室に入れた。



音楽室は、太陽の光を大きな窓からたくさん取り入れていて、眩しいほど明るい。


そして、とても静か…。


「先生…、音楽室に来るの早かったですね…。先生は人気あるから、女の子たちとお喋りとかしていて、まだ来てないかな…って思ってました。」


「俺が“待ってる”って言ったのに、待たせるわけにいかないだろ?」



先生は微笑んだあと、私を引き寄せて抱きしめてくれた。