見たことない人だなあ…。


おそるおそる家の方に歩いて行くと、その人が私の方をチラッと見た。


あっ…あれっ!?


なんだか、パッと見た感じ…先生に似てるような…。


少し警戒しながら家の前まで来ると、男の人はドアにもたれていた背中を起こした。


「…ひょっとして、君が幸歩ちゃん?」


えっ!!


私の名前知ってる!?



ますます不審だ…この人。