ホームルームが終わった後、私は梗子に腕を引っ張られて、教室を出ようとしている先生のもとに駆け寄った。


「先生!ちょっと待って。」


梗子が急に呼び止めたからか、先生は少しビックリした様子。


「ほら、幸歩!」


そこで私に振るの!?


言うことなんて、多分よく考えれば一杯あるんだろうけど、何も思いつかないよ〜!


目を泳がせる私に先生は爽やかに笑った。


「和丘、おはよ。」