「会ってんの?彼氏と。」

並木君の声が人気のない静かな廊下に響く。


「そんなの……並木君に関係ないでしょ?」


振り向いて答えると、並木君は私に近寄って来た。


「この手の噂って、影響力あるし、事実だって知られたら、それこそただじゃ済まないよ?」


「並木君に言われなくても……」

「経験者は語るってやつだけどさ。」


え……?