「………並木君。」 顔を見ると、修学旅行のことが頭に浮かんで反射的にビクッと反応してしまう。 っていうか、久しぶりに並木君に会った気がする…。 声を聞いたのは修学旅行以来だから……1年振り? 違うクラスだから、ほとんど接する機会がなかったもんなあ…。 「……今、大変だね。俺もこの前、噂を耳にしたけどさ…。」 並木君は少し笑みを浮かべている。 もう関わりたくない… そう思って、私は再びスタスタと歩き始めた。