「もしもし…、先生?」


『幸歩?今日ごめんな。面接のこと、聞きたかったけど、時間がなくてさ。どうだった?きっと幸歩のことだから、上手くいったとは思うけど…』


先生、面接のこと気にしてくれてたんだね…。


だけど……


今は、それよりも聞きたいことがあるの…。



「先生…、面接よりも今日の朝のこと…聞かせて下さい…。」


私の言葉のあと、先生は暫く口を閉ざしていた。