結局その後、先生と話す機会がなかなか無くて、校長室に呼ばれた理由を聞けないまま私は家に帰って来た。


一体、何の話だったんだろう…?


気になって、何も手につかず、部屋のベッドで寝転んでいた時、携帯電話が鳴った。


電話だ…。お母さん…?


そう思いながら、画面を見た私は手が震えた。


だって画面に出ていた名前は、お母さんじゃなくて…


“綾月 柊平”