「せ……先生、離して下さい…。」 「いっそのこと、今晩も泊まっていけば?」 「それは…出来ないです。明日から学校もあるし、迷惑かけられませんから!」 「迷惑?俺は、むしろ歓迎だけどな。」 「………。」 もう太陽もすっかり昇り、お昼前。 さっきから先生との、し烈な言葉の駆け引きが続いている。 理由は至って簡単。 私が自分の家に帰ろうとしてるから…。