私は慌てて飛び起きて時計を見ると、もうすぐ9時になろうとしていた。


わっ……あれから2時間近く寝ちゃったんだ…。


毛布を羽織りながら、キョロキョロ部屋を見回す。


あ……


テーブルを見ると、パンとコーヒー、卵焼きが二人分並んでいた。


も…もしかして、先生…


「昨日のお昼も夕飯も幸歩に作ってもらったし、夜も遅くまで幸歩を寝かせなかったもんな…。俺じゃあ、大したものは出来ないから定番的な朝食だけどさ…。」


ベッドの横にしゃがみ込んだ先生は、私の頭にポンと手をのせた。