「す…すぐに帰って来ますから…。」


……保証は出来ないですけど。


「幸歩が忘れたパジャマをちょっと取りに家に戻ってる間に泥棒とか入ってきたら困るだろ?」


そんな可能性はかなり低いと思うけどなぁ…。

戸締まりだって、しっかりしてあるんだし。


「心配だからダメ。ほら、これ使ってもらって構わないからさ。」


私の手の上にポンと先生のブルーのパジャマが置かれた。


「えっ……でも…」


「まだ体冷えてるだろ?早く入って温まってきた方がいいぞ?」


先生に背中を押されるような形で、私はバスルームへ向かった。