「どうかしたのか?動きが止まってるけど…。」


先生が濡れた髪を小さなタオルで乾かしながら不思議そうに見ている。


「先生…、私…家に戻ってもいいですか?パジャマを忘れてきちゃったので…。」


「パジャマ?忘れたんなら俺の着ればいいじゃん。」

えっ!!


そんなにサラッと言っちゃうの!?


「クローゼットの中にあるから、今出すよ。」


先生ってば、そんなお気遣い…わざわざしてくれなくてもいいのに……。