そーっと、首を横に向けると、やはり先生が私のことを見ていた。


「……食べないんですか?」


「食べる前にキスだろ?」

え!?何故にキス??


まさか先生から、そんな言葉が出てくると思ってなかった私は、スプーンをカーペットに落としてしまった。


「落としちゃった……。」

慌てて拾おうとする私の手は先生に掴まれてしまい、見事に先生の吐息がかかるくらいの距離まで引き寄せられてしまった。