「なんかいいな、こういうの。」 その声に振り向くと、先生がニッコリ笑いながら私を見ているから、ドキッとしてしまった。 「なっ…なんですか?」 思わず動きを止めると、 「いや…何でもない。」 先生は上機嫌でカートを引き、ぐんぐん先に歩いていく。 今のは何だったの? 言わずじまい!? 首を傾げながら、私は買い物を再開した。