“カチャッ”


鍵の開く音が静かなフロアに響く。


ちょっとうるさかったかな…？



「お邪魔します……。」


声にもなってないくらい小さな声を出して、こっそり中に入る。



なんか泥棒みたいじゃん…私。


し〜んと静まりかえる家の中。



カーテンも閉められていて、夕暮れの淡い光が隙間から漏れている。



先生…寝てるのかな…？


私は、音をたてないよう気をつけながら、先生の部屋に入った。