まさか…
この人が隣だなんて。
思ってなかったわ

「神谷は白碕の隣だ
白碕はあいつだ」

先生はあたしの方を
指差して神谷くんに説明した。

み「白碕瑞季です。よろしく!!
さっきも会ったよねっ」

た「神谷拓水(かみやたくみ)。
お前…さっき、転んでた
馬鹿っぽいやつか」

神谷くんは冷たい目をして
あたしに、そう言い放った。

み「ば…馬鹿って!!
そこまで言わなくてもいいじゃんっ」

た「そうやって、
本気になるところが馬鹿(笑)」

馬鹿にしたように笑う
神谷くんが、少しカッコ良くて
見とれてしまった…

た「何見てんの?
俺があまりにもカッコ良くて
見とれたか。」

み「別に見てないし。
か、カッコイイとか思ってないしっ」

図星だったから焦ったー
でも思ってたよりいい人かも。
仲良くなれるかなあ

な「瑞季っ!!」

ボーっとしてたら
菜々子があたしを呼ぶ声が
聞こえた。