な「まったく…
最近の若い奴はだめだねえ」

み「おばさんみたいな事
言わないでよ
菜々子も、あの人と同い年だよ!!」

菜々子は無愛想だけど
あたしの事、大事にしてくれてる
って良く分かる。
そこが大好きっ(照)

み「あ!!ここがH組だよっ
早く入ろー」

えっと…
あたしの席は…ここか。

な「私、瑞季と席近ーい
良かった。」

あたしと菜々子は
通路を挟んで隣だった。
あたしの隣の席の
“神谷拓水”と言う人は
まだ来てない。

な「瑞季の隣の人さあ遅くない?
その人だけだよ。まだ来てないの」

確かに、周りをみると
神谷くん以外の席はうまっている。



   ガラガラガラ


「はーい。これから、
ホームルームを始める!!
俺の名前は…」

    ガラガラ

担任が入ってきて
自己紹介を始めようとしてたところに
誰かが入ってきた。
…………あの人どっかでみたような。



み・な「ああああぁーー!!!!」

「何だ!!そこの二人っ」

み・な「さ…さっきの!!」

「神谷の知り合いか?」

あたしの隣の“神谷拓水”は
さっき、ぶつかったばかりの
男だった。