み「菜々子ー!!
同じクラスだよっ
1年H組。」

クラス発表のはり紙みて
あたしは心から喜んだ。

な「また瑞季と同じかよー」

菜々子が嫌な顔をしてみせた。

み「ガーン…ひっどい」

   ドテッ

あたしが泣きそうなくらい
落ち込んでいると
後ろから誰かがぶつかってきて
転んでしまった。

み「痛ーい…」

な「ちょっと、あんた
謝りなさいよ。」

黙って立ち去ろうとした
男の肩を掴み、
菜々子が強く言う。

「あぁ?うっせーな」

男は荒っぽく菜々子に言う。
それにしても口が悪い人だ。

な「ぶつかって倒れてるのが
見えないの?」

あたしの方を指差しながら
菜々子が言った。

「チッ…しらねーよ」

そう言って男は
立ち去ってしまった。

今考えれば
この頃から何かが
始まってたのかもしれない。