龍と腕を組んでゆっくりと牧師さんまで歩いていく。 たった数歩の距離なのに とても長く感じられた。 あたしはその短い時間で いろいろなことを思い出していた。 龍と出会ってからのこと… 事故に遭ったこと… みんなの前で告白されたこと… 夜景の綺麗なレストランでプロポーズされたこと… 言い出せば、きりがないくらい 思い出はいっぱいある。 そのどれもが今となってはいい思い出になってる。