「あーあ…だから、やめろって言ったのに…」





「汚ぇ手であたしのこと触ってんじゃねぇぞ!」






「俺はお前より彼女のほうが怖かったんだよ…」






そういってﾊｧとため息をつく。







「ほら、マフラーして。」




「あ、ありがと。」





「どっかあったかいとこ行こ。」





「うん。」





「俺んち行こ。」





「…え…」




「大丈夫。なんもしないから。」