“すごいね~。香坂さん達…別れても今までと同じように話せるんだから”




そう言われるぐらい 私達はなんら変わりなく接し合った




他の職員さん達は 私達の事情を何も知らない




今私達は本当に《付き合ってる》




三上さんが 誰ひとり言っていない




それが余計に《付き合っている》という事を感じさせる




いっそうの事 みんなに知ってもらっておけば 多田主任の事忘れられる気がしたんだ




ズルイ




サイテイ




バカ






自分で決めた事なのに…




三上さんを傷付けない




多田主任を忘れる




なのに




多田主任を想う気持ちは 以前にも増しているのが自分で分かる




もう歯止めが効かないんだ