少し間があいた。島田と宮本は顔を見合わせて、なにか考えているようだった。そして、
「あのな~神村、ちょっと言いにくいんだがな~。」
「なんだ?」
「あのな・・・渡辺大志はこの学校にはいないんだよ。」
「はあ?何言ってるんだ?もう一度言ってくれ。」
「だから、渡辺大志はこの学校にはいないんだよ!」
「えっ?どういうことだよ」
「・・・交通事故で死んだんだよ、先月・・。」
「おいっ、冗談だろ?それじゃあ俺が朝に会ったのはだれだよ?」
2人は俯いている。