「お・・おい。お前誰かと間違ってるんじゃないか?渡辺は渡辺でも。
ほらっ、渡辺匠とかよぉ・・・」
「いや、渡辺大志だって名乗ってたぞ?あいつ・・・」
島田はますます変な顔をする。俺は未だに事情をつかめない。

「名乗るって、神村、大志にあったのか!?」
宮本が近寄ってきて、話し掛けてきた。
「ああ、昨日と今日の朝に。朝練だって行ったまま帰ってこないから、どうしたのかと思って。
違うクラスなら、帰ってこないのも当たり前か。」