「同じ学校でしょ?一緒に行かない?」



「うざいなぁ…。友達待ってんだけど!」



「じゃぁ、一緒に待っててあげるよwww」



「お前、マジでうざい!!散れ!!」



男の子は雪華の迫力に負けてホールへと向かって行った。

そのあとを、あきれた顔をしてもう1人が歩いていく。

両方ともカッコイイなぁ‥‥www。

って違う!!

早く、雪華のところに行かなくちゃ!



「やっと来た!さっきまで変な男に絡まれて大変だったんだからね!?」



「ゴメンなさい。‥‥電車、行っちゃうから早く行こ?」



私たちは、いろいろな話をしながら学校へ向かった。



学校に行くと、さっきの軽男(笑)がいた。



「あっ!!また会ったね~♪今度は、友達も一緒なんだ!」



「うげっ!!」



雪華は変な声を出してあからさまに「嫌!!」って感じの顔をしていた。



「え~?『うげっ』とかヒドくね?友達もかわいいんだね~♡」



そう言って、肩を組んできた

イヤだ!!やめてよ!!



「‥‥ちょっ!!」



「先に行くぞ、雅(まさ)」



私が叫ぼうとしたとき、さっきの軽男の後ろに付いていった人が言った。

その人はスタスタと校舎の中に消えていった。



「おい!待てよ、翔(かける)!!」



軽男‥‥いや、雅という人は翔という人を追いかけていった。

もしかして‥‥助けてくれた?

そう思うと、少し顔が熱くなった。



「‥‥たく!!困った奴もいつものね!!ねぇ、真紀?」



「‥‥‥」



「真紀?」



「えっ‥‥?あ、うん。そうだね~(笑)」



「さて、クラス表でも見てくるかな」



「うん。一緒のクラスだといいねぇ♪」



「あいつと一緒はイヤだけどね(怒)」



「(コワい‥‥)」



これが、私たちの出会いだったね‥‥

思えば、この時から私はあなたに
「恋」という気持ちを抱いていたのかもしれない‥‥。