私の中学校生活は空っぽだった。

友達と騒いで、馬鹿なことで大笑いして

あっという間に過ぎていった。

すごく楽しかった。

だけど、

私はいつも心の中でなんだかすごく淋しかった。

うまく言えないけど、

私には親友と呼べる人がいなかった。

みんなとは浅い付き合いだった。

だから、ただ一緒に馬鹿やって笑うだけ。

誰にも心の内を見せることはなかったし、見せられることもなかった。

別に不満はなかった。

ただ笑っていればよかったし、
私にとってはすごく楽だった。

居場所がないわけでもなく、あるわけでもない。


ちょうどいい空間だった。



ただ少し
私の心には冷たい風が吹いていた。




ただそれだけ。




そして中三の冬。

あっけなく幕を閉じた私の中学校生活。

込み上げてくる感情は何もなかった。