愛しい君は、子どもと自分と、ちょっぴり俺のために、朝も晩も頑張って働いた。 俺には、何もしてやれない。 出来るのは、誠一が危ないことしないように、見張ってることくらいだな。 誠一は俺に躾けられて、日に日に逞しくなっていった。 十年が過ぎた。 最近、体がちょっと重い。