由紀と初めて話した日から丁度1ヶ月くらいたったある日。
あの日と同じように雨が降ったので、あの喫茶店を思い出しなんとなくその喫茶店に足を運んだ。
店はあの日と同じ様に閑散としていて、まるで過去に戻ったような感覚にかられた。
私は前と同じ席について、同じ黒のMDプレイヤーで、あの日と同じ曲を聞いた。
そしてその曲を聴きながら、また耳の端の方で小さな音が鳴るのを待った。
・・・チリン
その音がなった瞬間私は思わず入り口に目をやった。
由紀だ。
由紀は一瞬硬直して、私のほうを見てフッと笑った。
「どうしたの?そんな目真ん丸くして」由紀はケラケラ笑いながらこっちに歩いてこの前と同じ席に座った。
私は恥ずかしくなって下を見た。
そうすると由紀は笑うのをやめた。
「ごめんごめん。馬鹿にしたつもりはないんだよ?ちょっとびっくりして。面白かったからさ。」
「ほらやっぱりおかしかったんじゃない!!」私はもう恥ずかしくて仕方なかった。
「だってあんなまん丸な目してこっち見るんだもん。笑いたくもなるさ。」
そして由紀はまたふふっと笑い出した。
でも、由紀は私のことを馬鹿になんてしてなかった。それはその時の由紀の優しそうな笑顔でわかった。
「茜さんさ、学校で僕のこと見てる時声かけてよ。全然話しかけてこないからどうすればいいかわかんなくなる。」と笑いを残しながら由紀は言った。
「気付いてたの!?」
「そりゃね。あんだけ見てれば誰だって気付くよ。僕目いいし。」
あの日と同じように雨が降ったので、あの喫茶店を思い出しなんとなくその喫茶店に足を運んだ。
店はあの日と同じ様に閑散としていて、まるで過去に戻ったような感覚にかられた。
私は前と同じ席について、同じ黒のMDプレイヤーで、あの日と同じ曲を聞いた。
そしてその曲を聴きながら、また耳の端の方で小さな音が鳴るのを待った。
・・・チリン
その音がなった瞬間私は思わず入り口に目をやった。
由紀だ。
由紀は一瞬硬直して、私のほうを見てフッと笑った。
「どうしたの?そんな目真ん丸くして」由紀はケラケラ笑いながらこっちに歩いてこの前と同じ席に座った。
私は恥ずかしくなって下を見た。
そうすると由紀は笑うのをやめた。
「ごめんごめん。馬鹿にしたつもりはないんだよ?ちょっとびっくりして。面白かったからさ。」
「ほらやっぱりおかしかったんじゃない!!」私はもう恥ずかしくて仕方なかった。
「だってあんなまん丸な目してこっち見るんだもん。笑いたくもなるさ。」
そして由紀はまたふふっと笑い出した。
でも、由紀は私のことを馬鹿になんてしてなかった。それはその時の由紀の優しそうな笑顔でわかった。
「茜さんさ、学校で僕のこと見てる時声かけてよ。全然話しかけてこないからどうすればいいかわかんなくなる。」と笑いを残しながら由紀は言った。
「気付いてたの!?」
「そりゃね。あんだけ見てれば誰だって気付くよ。僕目いいし。」