シトシトと降り続ける雨が、あたしの心をそっと落ち着かせてくれるような気がした。


虹希さんが帰って来たら、彼に言いたい事がたくさんある。


だけど…


まずは、自分の気持ちを真っ直ぐにぶつけたい。


優しくしたり、突き放すような事を言ったりする虹希さんの気持ちも、すごく気になるけど…


もし彼の気持ちを知ったとしても、あたしは自分(アタシ)の想いを無かった事には出来ないと思うから…。


それが、ずっと悩んでいたあたしが出した答えだった。