あたし達は、その後も他愛のない話をしていた。


そして、虹希さんのバイトの時間に合わせて、18時頃にカフェを後にした。


「今日はご馳走様でした」


あたしは、カフェのすぐ近くの交差点でお礼を言いながら、ペコリと頭を下げた。


「どういたしまして。って言っても、紫ちゃんはジュースしか飲んでないけど」


あたしの言葉に、虹希さんがフッと笑った。


「でも、楽しかったです!」


あたしが満面の笑みで言うと、彼は柔らかい笑顔で応えてくれた。