虹希さんの言葉を聞いた瞬間、胸の中で何かが弾ける音がした。


胸の奥が締め付けられるように苦しいけど、甘くて心地好い気もする。


不思議な感覚とドキドキと高鳴る心臓が、あたしの心を掻き乱す。


あたしは顔が熱くなっていくのを感じながら、素直な気持ちをそっと零した。


「あたしも……また虹希さんに会えて嬉しいです……」


「そっか」


そう言って笑った虹希さんは、何だかすごく嬉しそうにも見えて、心の奥から柔らかいくすぐったさが込み上げて来た。