お師匠様は、占いを生業にしているため、日に何度か町中に足を運ぶ。


どうやらそれなりに繁盛しているらしく、日々の生活も充実していた。




マリーも16歳の誕生日をむかえ、やっと占いを教えてもらえるようになった。



お師匠様と呼び出したのもそのためで、それまではお兄ちゃんと呼んでいた。



実際共に暮らすシリウスは、まだ30歳を少し過ぎたくらいだ。


ということは、マリーを拾ったときには今のマリーと同じくらいの年齢だったわけだが、なぜすでに1人で暮らしていたのかは分からない。