ひたすら走り続けることに疲れだしたマリーは、お師匠様と手をつなぐのも久しぶりだな〜と、どうでもいいことを考える。



昔はシリウスとよく手をつないで町まで買い物に行った。


そのころはまだシリウスのことを本当のお兄ちゃんだと信じていた。



思えば、あの頃は何も考えずにすんだ…




物思いに沈んでいたマリーは、いつのまにかシリウスが立ち止まっていることに気が付かなかった。



「マリー、これに乗るんだ」