国王とその王弟は、尊敬の意をこめて、国民からこう呼ばれるようになった。


国の要の「聖王」
それを支える「闘王」

…と。




時代はさらに下り、当時の意味も忘れ去られた今、その音だけが残り、



国王を「西王」
東の領主を「東王」



そう呼ぶようになった。







そして、現在の東王もまた、王弟であることは、周知の事実であった。