「あれ、ミィがいない。」
キッチンにも、ベランダにも、リビングにも…いない。
どこに行ったんだ?
「あ、ミィならちょっとした旅に出るって、早朝旅立って行ったわ」
「んな話があるか!」
ケロッとした顔で冗談を言うもんだから、一瞬信じてしまいそうになった。
「本当よ。アタシ、ミィと仲良しだもの」
不思議な子だ。
だいたいこのマンションはペット禁止だから、ミィを部屋から一度も出したことはないし。
散歩だって、車で少し離れた公園くらいにしか行ったことがない。
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