楽しげに笑いながら陸は、一枚の紙を手渡した。


それにはたくさんの商品名が書かれている。


今日は金曜日。


金曜日には、いつも来てる購買のパン屋が週に一度、人気で限定のパンを売りにくる日だ。


それなりに混雑するし、『限定』というだけあって、競争率はうちの高校に入る倍率よりか高い。


ちなみに今回の罰ゲームは、もちろんその戦場にパンを買いに行くこと。


俺はもちろん、みんなが行きたがらないのだ。



「ほーら、早く行ってこい♪」



鬼のような陸は、晴季にそう言い肩を叩いた。


青ざめた顔の晴季は、しぶしぶと屋上から出ていった。


ちなみにあがり順は、鞘、陸、神そして俺、晴季。